BMWのバイクはやめとけ!と言われる本当の理由とは?故障率から維持費の実態まで後悔しない選び方を解説
憧れの輸入車として、多くのライダーが「いつかは所有したい」と願う最高峰のブランド、BMW Motorrad(BMWバイク)。
世界中のアドベンチャーライダーから絶大な支持を集める「R1250GS」や、サーキットからストリートまで圧倒的なパフォーマンスを見せつける「S1000RR」、そして伝統の水平対向2気筒エンジン(ボクサーツイン)がもたらす極上のクルージング体験など、国産バイクにはない魅力が数多く詰まっています。長距離ツーリングにおける疲労の少なさは、まさに「究極の旅の道具」と称されるほどです。
しかし、いざ真剣に購入を検討してインターネットで情報を集め始めると、BMWのバイクだけはやめとけといった強いネガティブな言葉が並び、一気に不安にさせられてしまう方も少なくありません。高額な買い物となるだけに、「壊れやすいのではないか」「維持費がとんでもない額になるのでは」「周りからおじさん臭いと言われるのでは」といった心配事は尽きないでしょう。
実際のところ、BMWのバイクは本当に買ってはいけない代物なのでしょうか。結論から言えば、車体の特性やディーラーの仕組みを理解せずに「国産車と全く同じメンテナンス感覚で」購入してしまうと、維持に行き詰まり後悔するリスクが高まります。しかし、正しい知識を持ち、維持費を含めた付き合い方を事前に知っておけば、これほど頼もしく、長く楽しめる相棒は他にありません。
本記事では、なぜ一部のネット上で「やめとけ」と辛口な評価を受けてしまうのか、世界の故障率統計から見たリアルな耐久性、中古市場の価格下落の罠、そして維持に関する具体的なハードルまで徹底的に解説します。憧れのBMWバイクを手に入れて心から楽しむための、失敗しない判断材料としてお役立てください。
「BMW バイクはやめとけ」と言われる本当の理由と買って後悔する人の特徴

- BMWバイクは壊れやすい?世界のバイク故障率メーカーランキングから見る真実
- ディーラー以外での点検は可能?BMWバイクの維持費とレッドバロンの対応
- なぜ検索される?BMWバイクがダサい、あるいはおじさん臭いという噂
BMWバイクは壊れやすい?世界のバイク故障率メーカーランキングから見る真実

「外車はすぐに壊れる」、「出先でエンジンが止まる」といった昔からのステレオタイプなイメージが先行しがちですが、現代のBMWバイクが特別に壊れやすいという事実はありません。しかし、世界のバイク故障率をメーカー別に比較した大規模なアンケート調査などを見ると、BMWはホンダやヤマハといった日本の4大メーカーには一歩及ばない結果となることが多いのが現実です。
この結果を見て「やっぱりBMWバイクはやめとけ」と判断するのは少し早計です。なぜなら、日本のバイクメーカーの信頼性が世界的に見て「異常なほど高すぎる(壊れなさすぎる)」だけであり、ヨーロッパの主要ブランド(ドゥカティやトライアンフなど)と比較すれば、BMWの信頼性はトップクラスに位置しているからです。
また、「故障」のニュアンスにも国産との明確な違いがあります。ホンダやヤマハに乗っている感覚では「部品が完全に壊れて動かなくなる」ことを故障と呼びますが、BMWでの「故障(トラブル)」の多くは、電子制御のセンサー異常を通じた警告灯の点灯です。現代のBMWは、ダイナミックESA(電子制御サスペンション)やシフトアシストプロ、高度なトラクションコントロールなど、車体のあちこちに精密なセンサーが張り巡らされています。これらのセンサーが汚れや一時的な電圧低下を感知すると、TFTメーターにデカデカと警告サインを出します。
エンジンそのものは頑丈で余裕で帰宅できる状態でも、ライダーから見れば「警告灯が出た=壊れた!」と感じてしまうため、これが「BMWはすぐエラーが出る(壊れやすい)」という評判に繋がっています。つまり、車体やエンジン自体がもろいわけではなく、安全と性能を極限まで追求した最新の電子システムが過敏であるがゆえの「手のかかる愛車」という表現が正確です。
ディーラー以外での点検は可能?BMWバイクの維持費とレッドバロンの対応

BMWバイクを購入して後悔する人の多くは、「維持費の高さ」に関する嘆きです。BMWの正規ディーラー(Motorrad)は、接客からショールームの美しさまで一流ですが、その分メカニックの工賃設定(時間あたりの基本料金)が国産ディーラーよりも高く設定されており、純正パーツも本国からの輸送コストが加わるため高額になります。
そこで多くのライダーが考えるのが、「少しでも車検代や点検代を安くするために、街のバイク屋さんやレッドバロンでお世話になれないか?」という疑問です。結論から言えば、オイル交換やタイヤ交換、ブレーキパッドの交換といった物理的な消耗品のメンテナンスは、レッドバロンのような海外製バイクの取り扱い実績がある大型店でも十分に対応可能です。
しかし、重大な落とし穴が存在します。それは「サービスインターバルのリセット」と「コンピューター診断」です。BMWは走行距離が1万キロに達するか、1年が経過すると、メーター画面に「SERVICE(サービス)」という点検を促すメッセージが表示され続けます。この表示を消したり、複雑なブレーキ液の交換(ABSモジュール内のエア抜き)、および各種電子デバイスのエラー履歴を解除・アップデートしたりするためには、BMW専用の診断コンピューターが必須となります。この設備は原則として正規ディーラーしか持っていません。
そのため、日々の軽いメンテナンスはレッドバロンなどの量販店で安く抑えられたとしても、1年ごとの法定点検や車検時、あるいは電子トラブル発生時には、結局は正規ディーラーに持ち込まざるを得ないのです。これを理解せずに「国産と同じように近所の安いショップに全部丸投げできる」と思って購入すると、後でディーラー出費の痛手に遭い、後悔することになります。
なぜ検索される?BMWバイクがダサい、あるいはおじさん臭いという噂

性能も機能も世界最高峰であるにも関わらず、ネット上では心無い一部の意見として「BMWバイクはダサい!」、「BMWバイクに乗っている人はおじさんが多い!」といった関連キーワードが浮上することがあります。なぜこのようなネガティブなイメージが一部で定着してしまったのでしょうか。
その最大の理由は、「購入層の年齢の高さ」と「特有の装備へのこだわり」にあります。BMWのフラッグシップモデルであるGSシリーズ(R1250GSなど)やツアラーのRTシリーズは、新車乗り出しで300万円を超えることも珍しくない超高級車です。必然的にこれをポンと新車で買えるのは、金銭的にも時間的にも余裕のある50代・60代の裕福な「おじさま」層が中心となります。
彼らは休日の道の駅や高速のサービスエリアに、上から下までBMW Motorrad純正のアドベンチャーウェア(高機能で高価な揃いのウェア)を身にまとい、大きなアルミパニアケースを3つ装着したフル装備で現れることがよくあります。この「制服のように全身をBMWで固めた中高年ライダーの集団」という光景が、ストリートファッションを好む若い世代のライダーから見ると、「少し近寄りがたい」「おじさん臭い(=彼らの感覚でダサい)」と映ってしまう現象が起きているのです。また、過去のBMWが採用していた左右非対称のヘッドライト(アシンメトリーデザイン)も、万人受けしない「個性的な顔」として賛否両論がありました。
しかし、この「おじさん専用」というイメージは完全に過去のもの、あるいは特定のツアラーモデルに限った偏った見方です。現在、BMWのスポーツラインナップである「Sシリーズ」は、世界中の若いライダーから圧倒的な憧れの的となっています。特にスーパースポーツの「S1000RR」や、その頂点に君臨するM・モデルの「M1000RR」は、レーシーで攻撃的な見た目とMカラーの美しさで、「ダサい」どころかストリートで最も映える最高にクールなバイクとして君臨しています。S1000RRとM1000RRの詳細な違いや魅力について知りたい方は、以下の比較記事もあわせて読んでみてください。

また、ツアラーとスポーツバイクの中間的な存在である「S1000XR」なども人気がありますが、こちらは足つきの厳しさなどから少し人を選ぶ側面があります。BMWがすべての人に完璧に合うわけではない点については、人気・不人気の理由を含めて多角的に情報を集めることが重要です。

「BMW バイクはやめとけ」という噂を越えて長く乗るために知っておくべき現実

- BMWバイクの中古はなぜ安い?価格下落の裏に潜むリスクと狙い目
- BMWバイクで後悔しないための車種選びと維持費の覚悟
- BMWバイクはやめとけという噂に悩む方への購入前の最終チェックリスト
BMWバイクの中古はなぜ安い?価格下落の裏に潜むリスクと狙い目

BMWバイクへの憧れから中古車情報サイトを開くと、新車価格が300万円を超えるような立派なモデルが、走行距離が数万キロに達した途端に100万円台に急落しているのを見て驚くことがあるはずです。BMWのバイクは中古だとなぜ安いのか?という疑問は、初めて輸入車を検討する誰もが一度は通る道です。
この激しい値落ちの最大の理由は、「新車保証の手厚さ」と「保証切れ後の維持費に対する市場の警戒感」にあります。BMWの新車には通常3年間(延長で最大5年間)の手厚いディーラー保証が付帯しており、この期間内であれば高額な電子部品が故障しても無償で修理・交換してもらえます。しかし、保証期間が切れた後に例えばダイナミックESAのリアサスペンションモジュールやABSユニットが万が一故障した場合、部品代と工賃だけで20万円〜30万円を一気に請求されるリスクが生じます。
そのため、多くの新車オーナーは車検や保証が切れる3年目や5年目の手前で早々にバイクを手放して新型に乗り換えるというサイクルを回しています。その結果、ディーラー保証が切れた直後の高年式の中古車が市場に大量に溢れかえり、次の中古車オーナーは将来の多額な修理費(維持費)を警戒するため、需要と供給のバランスが崩れて価格が安くなるのです。
これを「危険な罠」と捉えるか、「絶好の狙い目」と捉えるかは買い手次第です。安い中古車をあえて購入し、浮いた予算を数十万円単位で「修理用の貯金」として手元に残しておくというのも非常に賢い買い方です。また、どうしても故障が怖い場合は、少し割高でも独自の長期保証がつく「Motorrad認定中古車(Premium Selection)」を選ぶことで、不安を完全に払拭できます。中古車が安い理由についてさらに深く掘り下げた情報は、以下の専用記事で詳しく解説しています。

BMWバイクで後悔しないための車種選びと維持費の覚悟

BMWバイクを手に入れてから「こんなはずじゃなかった」と後悔することなく、10万キロ・20万キロとBMWのバイクに長く乗るための最大の秘訣は、自分の身の丈と用途に合った車種選びと、輸入車特有の予防整備の考え方を受け入れることです。
車種選びにおいてよくある失敗が、ブランドへの憧れやすぐに見栄を張りたいという気持ちから、自分の実際のツーリングスタイルに合わない超大型モデルを買ってしまうことです。「週末に近場を数十キロ走るだけ」や「市街地の通勤で使いたい」という用途の人が、長距離を走って真価を発揮する超重量級のK1600シリーズやR1250GSを買ってしまうと、ただ重くて熱くて取り回しが辛いだけの苦行の乗り物になってしまいます。街乗りや気軽な日帰りツーリングがメインであれば、軽快なF900RやG310R、定番のR1250Rなどのロードスターモデルを選んだ方が、BMWの優れたハンドリングの良さを100%楽しめ、車重の軽さから長く乗るモチベーションも維持できます。
また、日本車の「壊れるまで部品を交換しなくていい」という感覚は捨てましょう。外国車は「部品を定期的に新品に交換することで、常に100%の本来の性能を維持する」という設計思想で作られています。特にゴム製のガスケットやホース類などの消耗の早さは顕著です。車検ごと、あるいは定期点検ごとに「まだ使えそうだけどメーカー指定だから交換する」という提案をディーラーから受けた際に、それを「安心と安全への投資」と割り切れる心構えと予算の確保(目安として国産バイクの1.5倍から2倍近くの維持費)が、後悔しないための絶対条件となります。
BMWバイクはやめとけという噂に悩む方への購入前の最終チェックリスト
いかがでしたでしょうか。「BMW等の輸入車は維持が大変でやめとけ」と言われる背景には、確かに高額な維持費やディーラー依存のメンテナンスという「高いハードル(現実)」が存在します。しかし、そのハードルを越えた先には、国産車では決して味わうことのできない安心感、圧倒的な所有欲を満たしてくれるデザイン、そしてどこまでも走り続けたくなる極上のツーリング体験が待っています。
最後に、あなたがBMWバイクを買って本当に後悔しないかを判断するための重要なポイントをまとめました。これらを見極め、納得できたなら、もう「やめとけ」という外野の声に惑わされる必要はありません。
- BMWバイクが特別に壊れやすいという事実はなく、エンジンなどの基本的な耐久性は極めて優秀です。
- 世界の故障率ランキングで日本の4大メーカーに負けるのは、電子制御センサーの過敏な警告反応が一因です。
- オイルやタイヤ交換自体はレッドバロンなどの量販店でも可能ですが、エラーの消去には正規ディーラーのコンピューターが必須です。
- 購入後に車検や点検のたびに「工賃が高い」と愚痴をこぼさないよう、事前に国産車の1.5倍〜2倍の維持費を見込んでおく覚悟が必要です。
- GSシリーズなどを中心とした高価格帯ゆえに、オーナーの年齢層が高く「おじさまの趣味」という偏見を持たれることがあります。
- しかし、S1000RRなどのスーパースポーツモデルは若年層の憧れの的であり、「ダサい」というイメージは完全に払拭されています。
- BMWの中古車が極端に安い最大の理由は、3年間の新車保証が切れた後の高額な電子部品の故障リスクを市場が警戒しているためです。
- 安い中古車を買う場合は、浮いた予算を必ず修理・メンテナンス用のストック資金として確保しておくことが鉄則です。
- 長く乗るためには、見栄を張って巨大なフラッグシップを買うのではなく、自分の本来の用途や体格に合ったモデルを選ぶことが重要です。
- 部品が壊れる前に予防的に早めに交換していくという「輸入車特有のメンテナンス思想」に共感できるかがカギとなります。
- ディーラーとの良好な関係を築くことを楽しめる人にとって、Motorradの手厚いサービスは高い満足度を与えてくれます。
- 初期の維持費のハードルさえクリアできれば、疲労を全く感じさせないサスペンションなど、圧倒的な性能で「買って良かった」と心から思える最高の相棒になります。
一生に一度は乗ってみたい憧れのBMWバイク。正しい知識で武装して、最高の一台とめぐり逢ってください。