レクサスの保険料はなぜ高い?型式別料率クラスと盗難データで見る理由と抑え方
レクサスを買おうとして自動車保険の見積もりを取ったら、思っていたより高くて驚いた、という声は少なくありません。車の価格が高いぶん保険料も上がるのは想像できますが、実際にはどんな仕組みで決まっているのでしょうか。
この記事では、保険料の目安になる「型式別料率クラス」を、損害保険料率算出機構の公式データでレクサスの車種ごとに確認しました。あわせて盗難の統計や、日本損害保険協会が説明している保険料の抑え方もまとめています。なお、実際の保険料は保険会社や契約条件によって大きく変わるため、具体的な金額は各社の見積もりで確認してください。
先に結論
- 保険料の目安になる型式別料率クラスは、レクサスの多くの車種で「車両保険」の部分が高め。対人・対物などは中くらい
- 車両クラスはGXが15、ES・LS・RZの一部が14と高い一方、LXは4〜6と低く、同じレクサスでも差が大きい
- 盗難の統計ではRX・LX・LSが上位に入っており、車両保険の支払いが増えている
- 年齢条件や運転者の限定、免責金額の設定などで保険料を抑えられる場合がある
レクサスへの乗り換えを考えている人は、今の車がいくらで売れるかを先に確認しておくと、車両価格と保険料を合わせた予算が立てやすくなります。
レクサスへの乗り換えを検討中の人向け
自動車保険料が決まる仕組み:型式別料率クラスとは

自動車保険の保険料は、保険会社がそれぞれ決めています。その基準の一つになっているのが、損害保険料率算出機構(GIROJ)が公表している「型式別料率クラス」です。GIROJの公式資料による仕組みは次のとおりです。
型式別料率クラスの仕組み(GIROJの公式資料)
- 自家用の普通・小型乗用車はクラス1〜17の17段階(数字が大きいほど保険料が高い)
- 対人賠償・対物賠償・人身傷害・車両の4つの項目ごとに、別々にクラスが決まる
- 隣り合うクラスの差は約1.1倍、クラス1と17では約4.3倍
- 毎年1月に見直され、事故の実績によってクラスが上下する
つまり、同じ人が同じ条件で契約しても、車の型式によって保険料が変わるということです。また、衝突被害軽減ブレーキ(AEB)の有無や、新しく登録されてからの期間も、保険料を決める要素になっています。
2027年には参考純率の引き上げも
GIROJは2026年6月、2027年1月以降の契約に適用する自動車保険の参考純率を、平均で14.4%引き上げると発表しました。部品の高額化や修理の工賃の上昇が理由とされています。参考純率は各社が保険料を決めるときの参考値で、実際の保険料の変わり方は保険会社によって異なります。
レクサスの型式別料率クラス(2026年適用)

GIROJの公式検索で、レクサスの主な型式のクラスを確認しました。ここでは代表的な型式を抜き出しています。
| 車種(型式) | 対人 | 対物 | 人身傷害 | 車両 |
|---|---|---|---|---|
| LBX(MAYH10) | 6 | 4 | 9 | 9 |
| NX(AAZH20) | 5 | 6 | 6 | 9 |
| RX(AALH15) | 7 | 6 | 9 | 13 |
| ES(AXZH21) | 7 | 7 | 9 | 14 |
| LS(VXFA50) | 7 | 6 | 4 | 14 |
| GX(VJA252W) | 8 | 8 | 9 | 15 |
| LX(VJH310W) | 8 | 8 | 9 | 4 |
出典:損害保険料率算出機構「型式別料率クラス検索」(2026年1月以降の契約に適用、2026年10月23日確認)。同じ車種でも型式(駆動方式やパワートレイン)によってクラスが違います。
高いのは主に「車両保険」の部分
表を見ると、対人・対物・人身傷害はおおむね4〜9と中くらいなのに対して、車両のクラスはRXの一部やES、LS、GXで13〜15と高めになっています。レクサスの保険料が高いと感じる理由の多くは、この車両保険の部分にあると言えます。一方で、LXの車両クラスは4〜6と低く、車種ごとに大きな差があります。
また、2025年と比べると、LMの車両クラスが14から12に、LBXの一部の型式が11から9に下がるなど、見直しで下がった型式も多くありました。クラスは毎年変わるので、購入前に自分が買う型式のクラスを確認しておくのがおすすめです。
盗難の多さと車両保険

レクサスの車両保険を考えるうえで、無視できないのが盗難です。日本損害保険協会と警察庁の統計では、レクサスの複数の車種が上位に入っています。
| データ | レクサス車の状況 | 出典 |
|---|---|---|
| 2025年の車両本体盗難の保険金支払件数 | RX 113件(5位)、LX 109件(6位)、LS 53件(8位) | 日本損害保険協会 第27回調査(2026年3月公表) |
| 2025年の車名別盗難台数 | RX 209台、LX 195台、LS 108台 | 警察庁(2026年2月公表) |
| 保有1,000台あたりの盗難台数 | LXは19.7台(ランドクルーザーは3.5台) | 警察庁(同上) |
損保協会の調査では、車両本体の盗難1件あたりの支払保険金は2023年の237.9万円から、2025年には297.5万円に増えています。ただし、LXは盗難が多いにもかかわらず車両クラスは低めで、盗難の多さだけでクラスが決まるわけではありません。
レクサス公式の盗難対策サービス
lexus.jpによると、レクサスのコネクティッドサービスには、盗難時にオーナーの要請で車両の位置を追跡するサービスや、警備員を派遣するサービスがあります(オートアラームの作動や警察への被害届などが条件)。ハンドルロックなどの物理的な対策と組み合わせると、より安心です。
レクサスを中古で買う場合のサービスの違いは、こちらで詳しくまとめています。レクサスの中古は恥ずかしい?「野良レクサス」と言われる理由と後悔しない買い方

レクサスの保険料を抑える方法

日本損害保険協会は、保険料を抑える方法として次のようなものを紹介しています。補償を減らすと、いざというときに保険金が出ない範囲も広がるので、内容をよく確認したうえで選びましょう。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 運転者の年齢条件 | 年齢を限定すると割引になる。条件外の人の事故は補償されない |
| 運転者の限定 | 家族などに限定すると割引になる。限定外の人の事故は補償されない |
| 免責金額の設定 | 自己負担額を設定すると保険料が下がる場合がある |
| 車両保険の補償範囲 | 補償範囲を絞ったタイプで保険料を抑えられる場合がある |
| ASV割引・盗難防止装置割引 | 自動ブレーキ搭載車や、イモビライザなどを付けた車が対象になる場合がある |
出典:日本損害保険協会の自動車保険の解説とQ&A。割引の有無や割引率は保険会社によって異なります。
車両保険の保険金額は車の価格で決まる
日本損害保険協会のQ&Aによると、車両保険の保険金額は、契約する車の市場販売価格に相当する額が基準になります。一般的には車両価額協定保険特約が付いていて、契約時に決めた金額が保険期間中は固定されます。車両価格が高いレクサスは、この保険金額そのものが大きくなるため、車両保険の保険料も上がりやすいと言えます。新車特約などのオプションは対象になる条件があり、盗難は対象外とされる場合もあるので、内容を確認しておきましょう。
購入前に型式のクラスを確認しよう
同じRXでも、型式によって車両クラスが9〜13と4段階以上違います。GIROJの公式サイトでは、型式を入力するとクラスを確認できます。購入するグレードを決める前に、保険料の見積もりも取っておくと、予算オーバーを防げます。複数の保険会社の補償内容を比べることも大切です。
保険料を含めた乗り換えの予算づくりに
家族で使うレクサスの選び方は、こちらでまとめています。レクサスのファミリーカーはどれ?3列シートやスライドドアの有無と家族向けの選び方

レクサスの保険料に関するよくある質問
Q. レクサスの保険料はなぜ高いのですか?
保険料の目安になる型式別料率クラスのうち、車両保険の部分が高めの車種が多いためです。GXは15、ES・LS・RZの一部は14でした(2026年適用)。対人・対物などの部分はおおむね中くらいです。
Q. レクサスで保険料が安い車種はありますか?
型式によって差があります。2026年適用のクラスでは、LXの車両クラスが4〜6と低く、LBXやNXの多くの型式は9前後でした。実際の保険料は条件によって変わるので、見積もりで確認してください。
Q. 型式別料率クラスはどこで調べられますか?
損害保険料率算出機構の公式サイトにある「型式別料率クラス検索」で、型式を入力すると確認できます。クラスは毎年1月に見直されます。
Q. レクサスは盗難が多いのですか?
日本損害保険協会の調査(2025年)では、車両本体盗難の保険金支払件数でRXが5位、LXが6位、LSが8位でした。警察庁の統計では、LXは保有1,000台あたり19.7台と多くなっています。
Q. レクサスの保険料を安くする方法はありますか?
運転者の年齢条件や限定、免責金額の設定、車両保険の補償範囲の見直しなどで抑えられる場合があります。補償が減る点には注意が必要です。
Q. 2027年から自動車保険料は上がりますか?
損害保険料率算出機構は2027年1月以降の契約に適用する参考純率を平均14.4%引き上げると発表しました。実際の保険料の変わり方は保険会社によって異なります。
まとめ:レクサスの保険料は車両保険が主な理由。型式ごとに確認を

レクサスの保険料が高いと感じる理由は、主に車両保険の型式別料率クラスが高めの車種が多いことにあります。ただし、同じレクサスでもLXのように車両クラスが低い車種もあり、車種や型式によって差が大きいのが実際のところです。盗難が多い車種もあるので、盗難対策とあわせて考えましょう。
購入前には、GIROJの公式検索で型式のクラスを確認し、複数の保険会社で見積もりを取ることをおすすめします。乗り換えの際は、今の車の売却額も比べておきましょう。
この記事のポイント
- 型式別料率クラスは1〜17の17段階。クラス1と17では約4.3倍の差
- レクサスは車両クラスが高めの車種が多い(GX 15、ES・LS・RZの一部 14)
- RX・LX・LSは盗難統計で上位。LXは保有1,000台あたり19.7台
- 年齢条件・運転者の限定・免責金額などで保険料を抑えられる場合がある
- 乗り換え時は下取りと買取の査定額を比べて予算を組む
乗り換えの予算づくりに
レクサスの購入にかかる費用や年収の目安も、あわせて確認しておきましょう。レクサスディーラーで年収を聞かれる本当の理由とは?審査基準と購入目安を徹底解説

