レクサスRXの7人乗りは後悔するほど狭い?5人乗りとの比較や新型TXの存在から紐解く真実
高級SUVの代名詞とも言えるレクサスRX。その圧倒的な静粛性とラグジュアリーな空間は多くのオーナーを魅了しています。
RXと言えば5人乗りのイメージが強いかもしれませんが、先代モデル(20系)には「RX450hL」という3列シートを備えた7人乗り(および6人乗り)のロングバージョンが存在していました。多人数を乗せる機会があるファミリー層にとって、ミニバンではなくスタイリッシュな高級SUVで7人が移動できるという選択肢は非常に魅力的です。
しかし、購入を検討している方が必ず直面するのが「サードシート(3列目)の居住性」に対する疑問です。実際のところ、ボディラインを美しく保ったSUVに3列目を押し込んでいる以上、大人が長距離を移動するには厳しい空間になっているという声は少なくありません。これからファミリーカーとして、あるいは多人数乗車を想定して中古での購入や、今後の動向を探っている方にとって、この居住性のリアルな評価は絶対に知っておくべきポイントです。
この記事では、先代のロングモデルであるRX450hLを中心に、後部座席や3列目のリアルな広さ、大人や子供が乗車した場合の実用性、さらには5人乗りモデルとの決定的な違いについて徹底的に解説していきます。現在の新型モデルの展開を含め、どのような人が選ぶべきなのか、後悔しないための判断材料をお届けします。
レクサスRXの7人乗りは本当に狭い?サードシートのリアルな実用性に迫る

- RX450hLの特徴とレクサスならではの7人乗り内装の魅力
- レクサスRXの7人乗りが狭いと言われる根本的な理由
- レクサスRXに大人5人や子供3人で乗る場合の快適性は?
RX450hLの特徴とレクサスならではの7人乗り内装の魅力

レクサスにおいて多人数乗車が可能なSUVと言えば、今でこそフラッグシップのLXや北米市場を意識したTX(日本未導入)などがありますが、先代20系RXの時代に投入された「RX450hL」は、都市部でも扱いやすいミドルサイズクラスとしては大変貴重な存在でした。
RX450hLの最大のトピックは、標準モデルのRXに対してリアのオーバーハング(後輪の車軸から後ろの部分)を110mm延長し、専用のボディシェイプを与えることで3列目シートの空間を確保した点にあります。これによって、レクサスのSUVが持つ流麗なクーペシルエットを大きく損なうことなく、いざという時に7人が乗車できるユーティリティを実現しました。
また、注目すべきはレクサスのこだわりが詰まった最高級の7人乗り内装です。シート表皮にはしなやかで上質なセミアニリン本革が惜しみなく使用され(グレードによります)、運転席や助手席だけでなく、後部座席に至るまで緻密なステッチワークとウッドパネルの装飾が施されています。特に3列目シートにも専用のエアコン吹き出し口と独立した温度調整機能(専用エアコンパネル)が設けられており、ただ座席を増やしただけではない「全席での快適なおもてなし」を追求している点は、他の大衆向けSUVとは一線を画すレクサスならではの大きな魅力と言えるでしょう。
レクサスRXの7人乗りが狭いと言われる根本的な理由

これほどの高級感と機能を持ちながらも、なぜレクサスRXの7人乗りモデルに関してネットや口コミで「狭い」という声が多数上がってしまうのでしょうか。その根本的な理由は、SUVという車の構造上の限界と、RXのアイデンティティである「美しいデザイン」とのトレードオフにあります。
まず、RX450hLの全長を110mm延長したとはいえ、ホイールベース(前輪と後輪の距離)自体は標準の5人乗りモデルから全く変わっていません。つまり、ボディの後ろの「はみ出た部分」だけを伸ばして3列目を設置しているため、純粋な室内長の広がりには限界があるのです。さらに、RX特有のなだらかに傾斜したリアウィンドウのデザインを守るために、サードシートの頭上空間(ヘッドクリアランス)が大きく削られてしまっています。
実際に身長170cm以上の大人が3列目に座ろうとすると、膝先が2列目の背面にぴったりとくっついてしまうだけでなく、天井に頭が触れてしまい、正しい姿勢で前を向いて座ることすら困難なケースが大半です。足元も床面が高いため「体育座り」に近い姿勢(ヒール段差が少ない状態)にさせられ、数十分の移動でもかなりの疲労を感じる空間となっています。レクサスRXの後部座席自体は本来とても快適なはずなのですが、こと「3列目に限っては」、エマージェンシー(緊急時)用や短距離の送迎用と割り切らざるを得ないのが実情であり、これが「7人乗りのRXは狭い」という評価に直結しています。
レクサスRXに大人5人や子供3人で乗る場合の快適性は?

3列目シートが大人の長距離移動に不向きであることは事実ですが、乗車するメンバー構成によっては十分に快適に使いこなすことが可能です。例えば、家族旅行などで利用するシチュエーションを考えてみましょう。
まず、レクサスRXに大人5人で乗車する場合です。この乗車人数であれば、7人乗りのRX450hLを選ぶよりも、標準の5人乗りモデルを選んだ上で、2列目にゆったりと3名が座る方が快適性が高いケースが多いです。RXは車幅が約1,900mm(先代モデル)あるため横方向の余裕は十分にあり、後席の床もほぼフラットに作られているため、中央の席に乗る大人の足元も思いのほか窮屈さを感じません。もし7人乗りのRX450hLで「1列目2名・2列目2名・3列目1名」に別れて大人5人が乗ると、どうしても3列目の大人が辛い思いをしてしまいます。
一方で、小さなお子様がいるファミリーの場合はどうでしょうか。レクサスRXに子供3人と大人2人で乗るというようなケースです。この場合は、RX450hLの3列目シートが素晴らしい役割を果たします。身長の低い小学生以下のお子様であれば、ヘッドクリアランスや膝元にもゆとりがあり、彼らにとっては秘密基地のような楽しい専用席になり得ます。
「1列目に大人2名・2列目に子供2名・3列目に子供1名」といったフォーメーションを組むことで、それぞれの子供が独立したスペースを持てるため、車内での兄弟喧嘩を減らす効果も期待できます。3列目を使わない時は電動でフラットに格納できるため、広大なラゲッジスペースとして大きなベビーカーや大量の買い物袋を載せる日常使いにも完璧に対応します。このように、メインの乗員が誰であるかを明確にすることが、RXのシート構成を後悔なく選ぶための最重要ポイントです。
「レクサスRXの7人乗りは狭い」という不安を払拭!新型の動向と乗車人数の選び方

- レクサスRXの5人乗りモデルと後席(2列目)3人乗車の違い
- 待望の新型レクサスRXに7人乗りの設定は追加される?
- NXなどの他モデルとの比較と賢い購入シミュレーション
- レクサスRXの7人乗りを検討中で内部が狭いと悩む方への総括
レクサスRXの5人乗りモデルと後席(2列目)3人乗車の違い
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SUVを検討する際、「無理して3列シート仕様を探す」か「オーソドックスな2列シート仕様を選ぶ」かという選択は非常に悩ましいものです。中古車市場でRXを探す場合においても、レクサスRXの5人乗りモデルにするか、あえてタマ数の少ないRX450hLを探すか迷う方は多いでしょう。
まず、純粋な2列目(セカンドシート)の快適性だけで比較した場合、実は5人乗りモデルの方に軍配が上がります。5人乗りモデルでは、リアシートがラゲッジルームと直接つながっているため、背もたれをかなり深い角度までリクライニングすることが可能です。これに対してRX450hLの2列目シートは、後ろに3列目乗員の空間(足元スペース)を確保しなければならない都合上、シートの前後スライド機構が追加されているものの、思い切り足を伸ばしたり深く寝そべるようなリクライニング角度には制限がかかってしまいます。
また、ご家族やお友達を乗せてレクサスRXの後席に3人が並んで座るというシーンを想像してみてください。車幅が広いおかげで肩周りの窮屈さは一般的なコンパクトSUVに比べて格段に少ないですが、やはり中央席はお尻部分がシートの分割ラインに当たるため、左右の独立した席と比べるとホールド感に劣ります。それでも、「年に1回か2回しか5人以上乗らない」というライフスタイルであれば、普段の荷室の広さや車両重量の軽さ(燃費への好影響)を優先して、迷わずレクサスRXの5人乗りを選ぶのが賢明な判断と言えます。
| 比較項目 | 5人乗りモデル(RX300 / RX450h 等) | 7(6)人乗りモデル(RX450hL) |
|---|---|---|
| セカンドシートの快適性 | 最高クラス。深いリクライニングが可能で足元広大。 | 良好だが、サードシート確保のためスライド位置や角度に制限あり。 |
| サードシートの実用性 | (設定なし) | 大人は緊急用。子供には十分な広さで秘密基地感覚。 |
| ラゲッジスペース(日常利用) | 大容量。ゴルフバッグ4個も積み込み可能。 | 3列目格納時は広大だが、展開時は非常に狭くなる。 |
| 中古車市場での流通量 | 非常に豊富。好みの色や仕様を見つけやすい。 | 流通量が少なく、強気な価格設定になりがち。 |
待望の新型レクサスRXに7人乗りの設定は追加される?

先代モデルからの乗り換えや、これから最新の車を購入しようと考えている方にとって一番気になるのが、現在販売されているフルモデルチェンジ後の「新型レクサスRX」に3列シートが設定されるのかどうかという点です。
結論から申し上げますと、現時点において、第5世代となる新型レクサスRXに7人乗りのロングボディモデル(Lモデル)が追加されるという公式のアナウンスや具体的な見込みは出ていません。これは、レクサスがグローバル展開におけるSUVのラインナップを再構築したことが大きな理由です。
北米市場では、RXよりもさらに大きく、本格的な3列シートと広い居住空間を備えた新型SUV「レクサスTX」が新たに投入されました。このTXが、多人数乗車を求めるファミリー層の受け皿として機能することになったため、スポーティさや俊敏な走りのキャラクターを強めた新型RXに、あえて無理をしてサードシートを押し込む必要性が薄れてしまったのです。
日本国内に「レクサスTX」が導入されるかについてはまだ不透明な部分が多いですが、その代わりとして、もしレクサスの新型モデルで後部座席のゆとりや多人数乗車を本気で検討するのであれば、より強固なフレームと圧倒的な存在感を持つ「レクサスLX」を検討するか、あるいはRXの快適な2列・5人乗り仕様を極めるという選択になります。なお、新型RXを購入して将来乗り換える際に高く売るための「リセールバリューが高い仕様」について知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

NXなどの他モデルとの比較と賢い購入シミュレーション

もしどうしてもレクサスのブランドで「大人数ではなく、3人〜4人で最高に快適な移動がしたい」と割り切るのであれば、RXにこだわらず、一回りコンパクトで取り回しの良い「レクサスNX」も強力な候補に上がってきます。
NXはRXと比べると後席の足元空間や全幅が少しタイトにはなりますが、後部座席に大人2人が乗る分には何一つ不満の出ない立派な居住空間を確保しています。さらに、都市部の狭いコインパーキングや立体駐車場でもスッと停められるサイズの利便性は、RXでは決して真似できない大きなメリットです。
また、車両の本体価格がRXよりも数百万単位で安価に設定されているため、同じ予算でもより上位のグレードや高性能なハイブリッドパワートレイン、そして豪華なオプションを装備することが可能になります。例えば最新のレクサスNXを残価設定クレジット(残クレ)などを活用して手に入れれば、毎月の支払いを非常に現実的なラインに抑えつつ、最新の安全装備と快適性を享受できます。
レクサスの残クレがどのような仕組みになっているのか、貧乏人などと揶揄される噂の真相や、実際のNXの支払いシミュレーション・頭金の考え方について詳しく知りたい方は、以下の関連記事で徹底的に解説していますのでご一読をおすすめします。


レクサスRXの7人乗りを検討中で内部が狭いと悩む方への総括
いかがでしたでしょうか。レクサスRXの3列目シートに対する「広範な期待」と「現実の空間構造」とのギャップが、様々な悲観的な評価を生んでいることがお分かりいただけたかと思います。
しかし、車の使い方はオーナーのライフスタイル次第です。欠点を正確に把握した上で割り切って使えば、RXの流麗でカッコいいデザインのまま多人数を乗せられる唯一無二の相棒にもなり得ます。最後に、今回の記事で解説したレクサスRXの居住性や選び方に関する重要なポイントを総括としてまとめました。
- 先代モデルに存在したRX450hLは、豪華な内装を持つ貴重な7(6)人乗りの高級SUVです。
- 3列目シートは構造上ルーフが低く足元も浅いため、大人が乗車すると間違いなく「狭い」と感じる造りになっています。
- しかし、子供3人と大人2人が乗るようなファミリー構成であれば、独立した秘密基地感覚で快適に使いこなすことが可能です。
- 大人5人がゆとりを持って移動したい場合は、7人乗りモデルよりもオーソドックスな5人乗りモデルで2列目に3人座る方が快適です。
- 5人乗りモデルの後席(2列目)はリクライニング角度が深く、足元も広いため長距離移動でも疲れにくい仕様です。
- RXは車幅が約1,900mmあるため、後席に3人並んで乗車しても肩周りの窮屈さは比較的少なめです。
- 現在販売中の新型レクサスRXには、7人乗りの設定は用意されておらず追加のアナウンスもありません。
- グローバルでは多人数乗車用として新たに「TX」というモデルが登場したため、RXが無理に多人数を担う必要がなくなりました。
- 日常的に5人以上乗る機会が少ないのであれば、状態の良い5人乗りのRXを中古市場で探すのが最も賢実な選択と言えます。
- もし普段の乗車人数が少なく、さらに取り回しを重視する場合は、よりコンパクトな「レクサスNX」も非常に魅力的な選択肢です。
- NXやRXを新車で購入する場合は、残価設定型クレジット(残クレ)を利用することで、予算を上手にコントロールすることが可能です。
- 多人数が快適に乗れることを最優先するなら、思い切ってアルファードなどのミニバンやLXを検討する潔さも大切です。
美しいデザインと家族の思い出作りのバランスを考えながら、ご自身のライフスタイルに最もフィットする理想のレクサス車を見つけてください。